第6話からのつづき ──塾長室のドアを、開けるか、開けないか。 その判断に、時間がかかるようになったのは、いつからだったろう。 「……あの子、また島田先生と話してるよ」 「もしかして、お気に入りってやつ?」 そんな声が、 […]
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第6話:特別じゃない私
第5話からのつづき ──夏が始まる頃。 カンゾーの自習室は、朝から夜まで満席だった。 ハルカも例外ではなく、ほぼ毎日通い詰めていた。 「最近よく見るね、あの子」 「塾長のお気に入りらしいよ」 そんな噂が、少しずつ広がって […]
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