第7話からのつづき ──高田馬場・カンゾウ。 春、まだ冷たい風の吹くある日。 カンゾウ塾長室に、一報が届いた。 「白井リョウスケ、再申し込み!」 島田タクミは、その言葉を聞くなり、顔をほころばせた。 「おお、金づるリ […]
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第4話:オレは教育者だからな
──それは、最初は“質問のためのノック”だった。 「失礼します。現代文の記述で……」 そんな風にドアをノックして、塾長室を訪ねるのが、次第にハルカの習慣になっていった。 島田タクミは、毎日のように塾長室にいた。 ときには […]
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